CentOS 7.5(1804)とoVirt 4.2の組み合わせで難儀する

oVirt 4.2ホストでCentOS 7.5アップグレード時にコンフリクト

CentOS 7.5(1804)が5/14にリリースされたので、各サーバーをyum upgradeしてみたところ、oVirt 4.2のホストでCockpit系パッケージとコンフリクト起こすようだ。

コンフリクトを起こすのはCockpitのNetworkManagerでoVirtの方が古いライブラリを必要としているのだが、CentOS7.5では新しいものに置き換わるのが理由らしい。コンフリクトを起こしたoVirtのパッケージを一時的にyum removeで削除したうえでyum upgradeを行い、続いて削除したパッケージをyum installしてあげれば解決する。

yum updateではうまく7.5にアップグレードできなかった。

#yum clean all
#yum upgrade
→cockpit-networkmanager-160でコンフリクト
#yum remove cockpit-networkmanager-160
#yum upgrade
#yum install cockpit-networkmanager
#yum install update   #念のため
#reboot

oVirt 4.2のVMとしてCentOS 7.5を新設時、guest-agentがインストールできない

VM動作している既設CentOS 7.4を7.5にupgradeする分には問題なかったが、CentOS 7.5をVMとして新規インストールし、ovirt-guest-agent-commonをインストールしようとしたところ、oVirtのミラーレポジトリで404のエラーが発生してインストールできない。該当するレポジトリファイルはCentOS-QEMU-EV.repoとCentOS-oVirt-4.2.repoで、baseurlを標準ミラーをコメントアウトし、たとえば日本のIIJのミラーに直接指定することで解消できた。

vi /etc/yum.repos.d/CentOS-QEMU-EV.repo

#baseurl=http://mirror.centos.org/$contentdir/$releasever/virt/$basearch/kvm-common/ コメントアウト
baseurl=http://ftp.iij.ad.jp/pub/linux/centos/$releasever/virt/$basearch/kvm-common/

上記同様にCentOS-oVirt-4.2.repoもbaseurlを書き換える。

最後のディレクトリが「kvm-common」ではなく「ovirt-4.2」に変わるだけだ。

どうも標準ミラーに$basearchに該当するx86_64ディレクトリがないのが原因らしい。oVirt 4.2は先月にリリースされたのでミラーされていないのは腑に落ちないのだが。日本サーバーにしておけばダウンロードも早いし問題ない。IIJだけでは不安というときはJAISTなども追加しておけばいい。