Kasperskyがキーボード入力を阻害する疑い

キーボード入力ができない

Windows10の環境でChromeを用いてWebサイトを閲覧中、メモをとったり、チャットに反応しようとするとき、キーボードの入力ができなくなっていることに気づく。すべてのキーではなく、数字と英字キーが反応しないようだ。ただし、CTRL+英字 たとえばCTRL+Cなどは効く。DELやファンクションキーも効く。ChromeのURL入力やnotepad++、PowerShellなどテキスト入力できるアプリのすべてでキー入力できない。

リモートデスクトップによるサーバーメンテナンスやゲーム、そしてチャットをしている最中にこのような症状がでたことはない。キーボード入力ができなくなった直前の操作はChromeでWeb閲覧しているときだった。

切り分け

秘儀箇所を特定するため、まずはハードウェアかソフトウェアかの切り分けを行う。キーボードは10年以上使用している、初代REALFORCEのため、経年劣化などによる故障という線も否めないのだ。使用しているREALFORCE#1を抜き、代替REALFORCE#2を接続した。挿抜で、どちらもOSがUSBの反応を示しているが、症状に変化はなかった。キーボードの故障ではなさそうだ。

代替キーボードを接続したまま、OSを再起動してみたが、改善されておらず、PINコードの入力すらできない。しかたなく、スクリーンキーボードを起動してみた。ふむ、入力できるのか。ハードウェア障害ではなく、USBからのハードウェアのキーロガーが仕掛けられたのか?などと考えた。

では、キーボード代替処理はどうなのだろう?マウスでキー入力を代替したり、STREAM DECKのマクロでチャットなどに文字入力できる。これは?うっ、キーボードが入力できないから試すのが非常に面倒だ。ちょっと後回しだ。

WEBで検索するにもキーボード入力できないので、別マシンを用意して調査。なかなかヒットしない。キーロガーのウィルスなんて、めったに感染しないのだろう。うちではエンドポイントセキュリティにKASPERSKYを使っているので、対策は十分だと思う(と信じたい)

ん?対策しているということはキーボードドライバの手前で監視しているよな。KASPERSKY + キーボード入力で調べると、去年あたりから同様の症状が出ている人がいるようだ。

KASPERSKYが一番怪しいが

事象を報告しているサイトによれば、OS再起動で復旧したり、KASPERSKYを再起動することで復旧するようだ。発症トリガはセキュア入力っぽいぞ。たしか、仮想マシンをたてて、そこでキーボード入力させてとかやっているんじゃなかったか?もしかして、そこから戻ってこれなくなったか。でもうちの場合、OS再起動やコールドスタートでも直らないってなんだ?

とりあえず、KASPERSKYを終了(保護機能の一時停止ではダメだった)したところ、キーボード入力を受け付けた。ほぼ犯人は確定だが、KASPERSKYを使い始めて10年以上で、この不具合は初めてだった。何かのセキュリティパッチが影響しているのだろうか?

KASPERSKYのChrome用プラグインには、これまでにいろいろと助けられているので、アンロードしたくないのだが、困ったものだ。暫定的にセキュア入力だけ無効にするか?

カスペルスキーでセキュア入力を休止するには、設定画面の詳細で、「入力情報の漏洩防止」にて、「物理キーボードの入力をキーロガーから保護する」のチェックをはずす
「物理キーボードの入力をキーロガーから保護する」のチェックをはずすと、セキュア入力を無効化できる