ゼンハイザー GSX 1000の7.1chの設定(2021/2更新)

フォーマットがデバイスにサポートされていません

メーカーFAQのPDFには載っているのだが、日本語ではないのでGoogle検索にうまくひっかからないようだ。ゼンハイザー GSX 1000を用いてスピーカーを7.1chオーディオに構成しようとすると「フォーマットがデバイスにサポートされていません」と表示される。これを回避する手順を記す。自分用メモでもある。

  1. タスクトレイのスピーカーを右クリックして「サウンドの設定を開く」を選択する
  2. 一番下までページダウンして、関連設定にある「サウンドコントロールパネル」を開く
  3. 「サウンド」というコンパネが起動するので、「再生タブ」でHeadset Earphoneが「GSX 1000 Communication Audio」で「規定の通信デバイス」になっていることを確認する
  4. サウンドの「再生タブ」でスピーカーが「GSX 1000 Main Audio」で「規定のデバイス」になっていることを確認する
  5. 「スピーカー」を選択し 「プロパティ」を選択する
  6. スピーカーのプロパティで「詳細」タブを選択し、規定の形式として「16ビット、48000 Hz(DVDの音質)」を選択し「OK」を選択する
  7. サウンドの再生タブで「構成」を選択し、「7.1 サラウンド」を選択して以後の全チェックボックスにチェックを入れて完了させれば7.1chになる

デフォルトではサポート外になってしまう理由

知っておくと賢くなった気になれるので書いておく。

USB Audio Classという規格があり、ドライバーなしで動作するのは1.x系、メーカーからの追加ドライバーが必要なのは2.x系である。後者のメリットは最大転送速度が向上している。GSX1000は前者のUSB1.1で接続しているので、つなげてすぐに音が出る代わりに、デフォルトの24ビットオーディオによる7.1チャネルはオーバーシュートしてしまうのでサポートできない。

したがって、7.1チャネルのサラウンドを有効にする解決策は、デバイスへの信号形式をWin10のデフォルト設定である24ビットオーディオから16ビットオーディオにダウングレード設定させて運用するのだ。